パラメディック119-すべては救命のために-
|
|
| パラメディック119>救急救命士とは>メディカルコントロール体制 | up data 2009.3.22 |
MC メディカルコントロール救急救命士制度従来の救急隊員が緊急避難的に搬送中に応急処置を行っていたのに対し、救急救命士は国家資格として「救急救命処置」を業として行うことが認められています。ただし、救急救命士の行う「救急救命処置」はあくまでも「診療の補助」であり、原則的には医師の指示に基づいて行われるべきものです。特に特定行為については医師の具体的な直接指示に基づいて行うことが定められています。つまり、救急救命士には現場にいない医師に的確に傷病者の状態を伝え、指示された処置を的確に実施できるスキルが求められると言うことです。 メディカルコントロールとは医師に現場の状況を的確に伝えるためには、救急救命士が傷病者の重傷度・緊急度を適切に観察する「眼」や「耳」と、確実な処置ができる「手」を持つことが必要となる。これらの応急処置の中には医行為に相当するものも含まれており、法的にも医師による指導監督が求められていることになる。そこで、医師には救急隊員への教育の他に、リアルタイムでの指示・指導・助言が、また事後における救急活動の適否の判断などを行うことが要求される。このように救急活動全般に対して、これを医学的に俯瞰・監修し、救急活動の「質の管理」を行うシステムを「メディカルコントロール体制」と言う。プレホスピタルケア(病院前救護)において救急隊員が傷病者に提供する医療サービスの品質管理システムと言うことになる。 メディカルコントロールの柱メディカルコントロール体制は「指示・指導・助言」、「事後検証」、「再教育」の3つの柱があります。さらにメディカルコントロールは直接的メディカルコントロールと間接的メディカルコントロールに大別されます。 プロトコールとは病院前救護のプロトコールとは救急活動基準もしくは救急処置基準とも言われるものです。簡単に言えば救急隊員たちが従わなければならないルールのことです。プロトコールの作成は地域メディカルコントロール協議会の重要な責務となっています。プロトコールは、傷病者に影響を与える行為に関してその手順を明文化したものであり、医学的に正しいことが証明されたものです。傷病者に直接関係する処置などについて医学的根拠に基づく、いわば医師による指示書の意味合いも持っています。救急の現場では救急隊員、救急救命士などが行う医療行為に対し、直接医師から指導や指示を受けることは困難な状態にあります。そのためあらかじめ必要な処置や行動を明確にしておくことが必要であり、プロトコールが求められるゆえんとなっています。 救急医療機関の分布や機能、道路条件、メディカルコントロールに関わる医師の状況など地域差がある可能性があるためプロトコールは、各地域のメディカルコントロール協議会に応じたものによって制定すればよいとされています。 プロトコールに基づく行動救急隊員が傷病者に提供する医療の質を保つためには、救急隊員活動の内容を「標準化」することが大切です。経験に則った活動だけに頼らず、医学的根拠に基づく一定の活動基準(プロトコール)をもつことにより、普遍性のある標準的なプレホスピタルケアが実践されることになります。定められたプロトコールに従った救急活動を実践する限り、救急隊員活動の質は一定のレベルで保証される。医療機関と消防機関が同一のプロトコールを共用することは、両者間の救急医療連携を密にする。プロトコールは医師による指示書でもある。プロトコールを遵守することは医師の包括的指示下にあることをも意味する。もっとも実際の救急活動において、プロトコールに合致しない事案に遭遇した際には、オンラインメディカルコントロールによる補完が行われなければなりません。つまり救急隊の活動の担保、根拠であり、これにしがった活動をしている限り、救急隊員たちの身は消防組織により守られるべきものとなります。逆に救急隊員たちを縛るルールでもあり、逸脱すれば課せられるペナルティもある訳です。 この記事に対する追記や説明などをお待ちしています。また、メディカルコントロールに対しての今後の展望やあり方などみなさんの幅広いご意見をお待ちしています。救急救命士の待機室 MC、メディカルコントロールにてコメントが残せます。 (参考及び引用 救急救命士標準テキスト第7版上242~252頁)
|
|
| パラメディック119>救急救命士とは>メディカルコントロール体制 |